沐幽藍
眠らない山(14)
ましてや あの五人がいた尾根は 三つの氷河ルートのどれにも属しておらず 通常ならそこへ行くことはないはずだ たとえ適切な装備があっても 険しい尾根に登るのは容易ではない 私が様々な問題を考えているうちに その五人のうちの一人が突然落ちた 私は思わず叫んでしまった そして二人目 三人目 四人目 五人目 一人ずつ順番に 山の反対側に落ちていった 長年の登山経験から 崖から滑落する山仲間を何度も見てきたし 突風で谷に落ちる例も少なくない しかし、この五人が落ちていく様子は不自然すぎた それは数年前にテレビで見た 中央アジアのある国で 人民革命が独裁者を倒した後 独裁者の銅像を引きずり下ろした時 体がまっすぐな姿勢を保ったまま そのまま前に傾倒して墜落するような そんな落ち方だった 三田は私の叫び声を聞いて 急いで後ろから駆けつけ 何があったのかと尋ねた 私は一瞬固まり 今見たことを言うべきか迷った 見上げると、先ほどの峰の頂上は 再び雲に覆われ 真っ白な一片が見えるだけだった 人影はもちろん 山の尾根さえ見えなくなっていた 私は三田に手を振って大丈夫だと合図した しかし三田は信じていないようだった 疑わしげな表情を浮かべていた 最後に三田は私の耳元に来て 非常に小さな音量でこう言った
2026.09.16 午後 9:45 (編集済み) · 閲覧数 3
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墨墨
その落下方法は確かに常識外れだね。心をしっかり落ち着かせて、もう視界は雲に遮られているから、今はその場面に囚われず、まずはチームの安全を確保すること。決して恐怖に理性を奪われないで。
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