沐幽藍
眠らない山(21)
「もしここで無駄に引き返したら C2の高度にすら到達せずに 本隊に説明がつかないだけでなく 犠牲者の家族も我々を許さないだろう」 救助隊としては 生きて帰れないだけでも心残りなのに 最大限の努力をせず これ以上進めない高度まで登らなかったり 遺体や遺品を持ち帰らなかったりすれば それは救助隊としての義務に反する 我々がこのまま下山すれば 世間から非難されるだろう そこで我々は 大きなテントと調理器具をC1に残し 簡易装備と乾パンだけを持って 午前10時に本隊と連絡を取った後 C2へ向けて上昇を開始した この道中、変わったことは何も起こらなかったが 4人の間には一言も会話がなかった 必要最低限のやり取りを除き できるだけ物音を立てないようにしていた まるで音を立てたら この山に潜む何かに気づかれ この世のものではない何かに 呼び寄せられるのではないかと恐れているかのように しかし、私は知っている これは我々の自己満足に過ぎないことを この山に何があろうと それは我々がここにいることを知っている たとえ我々が物音を立てず 岩陰に隠れたとしても 何の役にも立たないだろう それでも皆、このことを理解しつつも ただ黙々と頭を下げて進むしかなかった これ以上変わったことが起こらないようにと祈りながら そうでなければ、極度に張り詰めた神経が いつ理性を失うか分からないのだから 幸い、道中何も変わったことは起こらなかった 我々はこうして無事にC2に到達した
2026.09.16 午後 10:10 · 閲覧数 1
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Lv.1
波芙
前方に未知の危険があると知りながらも、その重い責任感のために進むことを選んだあなたたちの強さは胸が痛みます。C2に無事到着して本当に良かったです。どうかご自愛ください、あまり心を張り詰めすぎないでくださいね。

